アジア系スーパーマーケット「T&T Supermarket」では2月下旬より、日本の黒豚と同様の品質を持つ「赤黒豚」肉の販売を開始した。カナダ国内での販売は初。

赤黒豚を使用した「金魚」レストランの「トンテキ」

　アルバータ州のWingtat Game Bird Packers Inc. が生産する赤黒豚は、日本でブランド肉として人気の高い「黒豚」に近い品種。日本の黒豚飼育方法を参考に大麦を与えて育てており、黒豚同様の柔らかくうま味のある肉が特徴。これまでは日本への輸出のみだったが、今回初めての国内販売を開始した。

　同社広報担当者は「日本で黒豚を育てるのと同じように手をかけて育てた赤黒豚は、アルバータの草原で自由に走り、氷河からの水と汚れのない空気の中でストレスなく育っているので、より柔らかくジューシーで豊かなうま味のある肉を持っている」と出来栄えに自信を見せる。

　販売開始に際し、バンクーバー市内にあるレストラン「Kingyo 居酒屋」「Damso Modern Korean Cuisine」「Secret Location」の3店では同肉を使用したメニューを提案。「トンテキ」を提案した「Kingyo居酒屋」のKittakaさんは「この肉のフレーバーとジューシーな柔らかさは日本での子どものころを思い起こさせてくれた。このプロジェクトに参加できて光栄に思う」とコメントする。