クイーンエリザベスプラザ(649 Cambie St, Vancouver)で開催中の「バンクーバーファッションウイーク」で9月16日、日本のブランド「Shinya Yamaguchi」がランウェーショーに参加し、東京発のメンズストリートファッションが注目を浴びた。
「東京ドレスコード」をテーマとする「Shinya Yamaguchi」のランウェー
「ストリートクチュール」をコンセプトにする同ブランド。デザイナーの山口真弥さんがシャツ、パーカなどのカジュアルアイテムからスーツまで、靴や小物も含めたトータルなメンズウェアの世界を展開する。最近では人気バンド「SEKAI NO OWARI」のFukaseさんがステージで同ブランドのシューズを着用するなど注目も高まっている。
今季のテーマは「東京ドレスコード」。ストリートファッションでありながら洗練されたモード感を併せ持つ美しいメンズラインに会場からは大きな拍手が上がった。山口さんは「海外での単独ショーは初めての経験で不安もあったが、オープニングのショーからいろいろな人にいい反応をもらえ思い切って来て良かった」と振り返り、「英語に自信はなかったが、モデルの皆さんがこちらの説明をよく理解しようと努めてくれて素晴らしいショーになった」とも。
小学生でスニーカーが大好きになったことをきっかけにファッションに興味を持ったという山口さん。中学、高校と原宿ファッションを中心にストリートファッション、古着、モード、ハイファッションなど多彩なスタイルを経験。一時はスタイリストの仕事もしたが「自分で着たいと思うものを作る」デザインの道に。ブランドの立ち上げはハイヒールスニーカーの発表でスタートした。靴好きは相変わらずで「200足くらい持っている」と笑顔を見せる。
今回は展示会でコレクションの販売にも参加。「少しでも多くの人に作品を見てもらい、次は東京でショーができるように頑張りたい」と今後の抱負を明かす。