カナダのRona Ambrose保健相は10月13日、エボラ出血熱のワクチン「VSV-EBOV」の臨床試験第1段階をアメリカのメリーランド州にあるWalter Reed Army Institute of Researchで開始したと発表した。
試験ではワクチンを少人数のグループに接種し、その安全性、副作用の有無、免疫を得るために適正な量などを調べる予定で、20バイアルのワクチンを提供。政府はヨーロッパ、アフリカ、カナダでも同様の試験を行うことを検討している。
カナダ国立生化学研究所(NML)で開発された同ワクチンは、動物実験では効果が認められており、臨床試験で成功すればエボラ出血熱をコントロールする重要なキーとなることが期待される。
同薬の知的財産権はカナダ政府が所有し、NewLink Genetics社がライセンス権を所有する。実験の結果は12月には得られる予定。