バンクーバー郊外のサレー市で2月25日、消防隊員全員がピンク色のシャツを着て勤務し、「いじめ反対」の姿勢を示す。当日は通常業務に加えて、市内の学校を訪問して「いじめ防止」の大切さについて子どもたちに呼び掛ける予定。
2007年、ピンクのシャツを着て登校したことが発端でいじめられた友人を守ろうとしたノバスコシア州の男子高校生2人の行動がきっかけとなって始まった、いじめ防止運動「ピンクシャツデー」。現在では、2月の最終水曜が「いじめ反対の日」として定着し、毎年さまざまなイベントを通してカナダ全土で啓発運動が行われるほか、町は男女を問わずピンク色の物を身に着けた市民らであふれるようになった。
消防隊員による同取り組みは今年で3回目。Surrey Fire Fighters Charitable SocietyのTodd Shierlingディレクターは「学校だけでなく職場などコミュニティーのあらゆる場所でいじめは起こっており、大きな問題になっている。消防士は多くの子どもにとって憧れの存在であり、市民の模範となるべき存在なので、こういう機会にこそ、しっかりとメッセージを発信すべきだと考えた」とし、「ぜひ皆さんもピンクのシャツを着て、『いじめ反対』の意思表示をしてほしい」と強く訴える。