スキーリゾートのウィスラー・ブラッコムは「ワールド・ノー・タバコデー」である5月31日からリフト、ゴンドラ、スキーゲレンデ、ハイキングトレール、駐車場、ベースエリア、レストランのパティオなどを含む全エリアを完全禁煙とすることを発表した。
同リゾートCEOのDave Brownlieさんは「汚れなき自然環境を守るためにウィスラー・ブラッコムの禁煙化を決定した」とし、「アウトドアとウエルネス産業のリーダーでありウィスラーエリアの最大の雇用主として、われわれのゲストとスタッフに健全な環境を提供する義務がある。そのためにも今回の禁煙実施は必要なこと」と説明する。
禁煙は観光客だけでなく従業員にも適用。ただし、従業員には定められた喫煙エリアでのみ1年間だけ(2016年の5月31日まで)喫煙することを許可し、その間に禁煙できるような支援を提供する。
スキー場の麓にあるホテル、レストランなどが立ち並ぶ「ウィスラービレッジ」では建物の出入り口や通気口、窓などから6メートル以内の場所と公共施設内では禁煙となるなど、市の法令が今まで通り適用される。
禁煙を施行する31日にはスキーヤーズ・プラザにインフォメーションブースを設置。バンクーバー健康局のスタッフも参加して禁煙に関する情報を提供し、質問に答える。健康局ヘルスオフィサーのMartiquet医師は「26歳までに喫煙経験のない人のほとんどは一生吸わないという調査結果もある。多くの若者がスキーやスノーボードを楽しむウィスラーの禁煙化は素晴らしいこと」と歓迎する。
禁煙はタバコだけでなく、e-シガレット、マリフアナ、べポライザーなども含む。