Simon Fraser University(サイモン・フレーザー大学、8888 University Drive, Burnaby)の経営学教授David Thomasさんが3年間の研究を経て、「異文化に対する知識や適応度(Cultural IQ)」をインターネット上でチェックできるソフトウエアを開発した。
同プログラムでは、異文化に対する理解度や「あいまい文化」への忍耐強さ、人付き合いのスキル、新しい環境への適応度などの評価が可能となり、海外駐在などで現地に派遣されたり、さまざまな国のメンバーで構成されるプロジェクトに参加した場合に個人が成功する可能性を予測できる。
「異文化間のコミュニケーションが失敗してしまうと、個人にとっても企業などの組織全体にとっても大きな損失となる。すでにいくつかの企業や政府関連団体から質問などが来ており、文化的に多様なバックグラウンドを持つ才能のある人が社会で求められていることは明らか」と話すThomasさん。「異文化環境ならではの問題を前もって予測してその対処法を準備したり、スタッフの事前研修として用いるなど、いろいろな場面に応用できるのでは」と期待する。
同プログラムの研究チームは、バンクーバーで2月に政府関連機関や企業の代表者との会合で、今後の商品化の可能性などについて話し合った。