バンクーバーのBuddha Board Inc(1529 W.6th Avenue, Vancouver TEL 604-709-5667)が、筆を水でぬらし、ボードに文字を書けば3分で消えるというユニークな商品「ブッダボード」を取り扱い、評判を呼んでいる。
ブッダボードは付属の筆を水でぬらしボードに絵や文字を書けば、約3分で書いた文字が消えるという不思議なボード。同商品は日本でうっぷんなどをボードに書き、消え行く文字と同時にストレスも解消できる「ストレス解消グッズ」としてインターネット通信販売などで販売されている。
禅で語られる「Living in the moment(今、この瞬間を生きる)」「楽しむこと」「自分を表現すること」をもとに、同社社長のEric Thrallさんが2000年に開発した。「開発にあたっては、母がアーティストでテクノロジーの部分でヒントをくれた。原理は道路などのセメントの上に水で何か書いたら黒くなり、時間が経てば蒸発して消えることに似ている」と話すEricさん。
同ボードは3タイプあり、オリジナルはスタンド式になり水を入れることができる。ラップトップ型は持ち運びができる折りたたみ式で、ボードを開けば水を注ぐことができる溝が付いており、ピンクや青、黒などの6色の中から選べ、付属品として竹で作られた筆が付く。「Water Wizard」と名づけられた子ども用のボードは、車内や外出先にも持ち運びでき水がこぼれないように水不要の特殊ペン付きで販売。気軽に楽しみたいという人には、ギフトカードとして中にミニボードとカードをセットしたものがある。ヨーロッパや北アメリカ、アジアなど約15カ国で販売。
「紙を使わないので環境にもやさしく、きれいな水を使うなどの簡単なケアで何年も繰り返し使用できる。日本ではストレス解消グッズとして売られているようだが、習字の練習にも絵を描いたりするのも自由。いろいろ表現して楽しんで使ってほしい」と話す。バンクーバー・アートギャラリーや、グランビルアイランドにある「Paper-ya」、ウェブサイトなどで販売している。価格は、ボード=約35カナダドル~、カード=約10カナダドル~。