バンクーバーで9月24日から、「バンクーバー国際映画祭」が開催される。
毎年恒例となっている同祭は今年で34回目。16日間でアジア、ヨーロッパ、中近東など世界各国から出品された映画355作品を上映する。
昨年は石井裕也監督、俳優の妻夫木聡さん、亀梨和也さんが参加して「バンクーバーの朝日」のワールドプレミア上映を行い、注目を集めた日本映画。今年はカンヌ映画祭にも出品した是枝裕和監督の「海街diary」、武正晴監督作品でアカデミー賞外国映画賞の日本代表作品「百円の恋」、観察映画で知られる想田和弘監督作品「牡蠣工場」、東出昌大さん主演の「GONINサーガ」、北野武監督のショート「朝」、橋口亮輔監督の「恋人たち」など話題作を多数上映。日本の新人映画監督の登竜門である「ぴあフィルムフェスティバル」からは今年も「いさなとり」(藤川史人監督)、「大村植物標本」などが出品される。
24日のオープニング作品は、1950年代のニューヨークが舞台のアイルランド系移民女性の物語「ブルックリン」(ジョン・クローリー監督)、10月9日のクロージングは伝説のカントリーシンガー、ハンク・ウィリアムズさんの伝記「I Saw The Light」(マーク・エイブラム監督)を上映する。
アジア作品では、カンヌ映画祭で最優秀監督賞を受賞したホウ・シャオシェン監督作品「黒衣の刺客」、戦乱の中国を生き抜いたジャッキーチェンさんの両親をモデルにした物語「三城記(Tale of Three Cities)」(Mabel Cheung監督)、シルビア・チャンさん監督作品「念念」などを上映する。
特別企画として昨年に引き続き、映画を通じてファッションを探求する「スタイル・イン・フィルム」シリーズ、映画産業における制作、技術、マーケティング、ネットワーキングなどのフォーラム「VIFF Industry Conference」も開催する。
チケットは、大人=14カナダドル(平日18時まで=12カナダドル)、学生、シニア(65歳以上)=12カナダドル、ユース(18歳以下)=10カナダドル。5枚~30枚つづりのチケットパック=55カナダドル~330カナダドル。ガラ、スペシャル上映は別料金。10月9日まで。