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日本人オーナーの生チョコ店が「サーモン味」開発 カナダ・デー向けに

Coconama Chocolateがカナダ・デー向けに開発した「サーモン&サワークリーム」生チョコ

Coconama Chocolateがカナダ・デー向けに開発した「サーモン&サワークリーム」生チョコ

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 ノースバンクーバーの生チョコ店「Coconama Chocolate」(264 East 1st., North Vancouver、TEL 604-770-1200)が、今年のカナダ・デー(カナダの建国記念日、7月1日)向け商品としてサーモン味の生チョコ「Salmon and Sour Cream」を開発した。

「サーモン」生チョコを開発したCoconama Chocolateの千綿孝智(たかのり)さん

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 毎年、カナダ・デー限定商品として「メープルキャラメル味」や「ラズベリーワイン味」などを「カナダらしいフレーバー」として販売してきた同店。商品を取り扱っているバンクーバーの食品宅配会社から「メープルやベリー系の商品はどこでも作っていてありきたり過ぎる。もっと面白いものはないか」という「挑戦状」が届いた。「それなら誰も考え付かないような意外な組み合わせのものを作ってやろう」と、同店オーナーの千綿孝智(たかのり)さんの職人精神に火が付き、「カナダといえばサーモン」と開発に取り掛かった。

 サーモン味の赤とサワークリーム味の白を組み合わせた「カナダカラー」の同商品。千綿さんは「ラズベリーソースがかかったサーモンにローストビーツとサワークリームを添えたワンプレートディナーをイメージして、材料の組み合わせや味のバランスを考えた。新しい味を作るときには、大体1回の試作でバシッとイメージ通りのものを作ることができる自信があったが、今回はどのくらいサーモンの風味や舌触りを残すかが難しく、3回もやり直した」と、開発過程の苦労を振り返る。

 ホワイトロックのビーチ沿いで7月1日に開催された「Canada Day by the Bay」の同店ブースでは、店頭に並んだ彩り豊かな商品を見て、多くの来場客が足を止めた。「こんなにカラフルなきれいなチョコレートは見たことがない」と、人気商品の「マンゴー味」や「塩キャラメル味」「抹茶味」などを喜んで試食していたが、千綿さんが「カナダ・デーなのでサーモン味もいかがですか」と勧めると、ギョッとした表情であからさまに手を振って断る人が多かったという。中には「どんな味か想像できなかったが、思ったより案外いける」「話のタネになって面白い」と喜ぶ人も。

 千綿さんは「勇気を出して試食には挑戦しても、購入するのはちょっと、という人ばかりだった。常にマーケットの1歩先を行く商品開発を心掛けているが、今回はあまりにもチャレンジし過ぎて3歩ほど行き過ぎてしまったかも」と苦笑する。SNSで今回の新商品情報を見た人たちからは、「珍しいのでぜひ食べてみたい」「カナダのお土産としていいかも」と予約が入っているという。

 10個入りで、価格は4.49カナダドル。限定100個。同店のほか、SPUD Vancouverで販売する。

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