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ソフトボールBCの世界選手権「パスポート」企画 ファンと選手の交流ツールで活躍

各国代表選手は気軽に大会特製サイン帳「Passport to the World」へのサインや記念撮影に応じていた

各国代表選手は気軽に大会特製サイン帳「Passport to the World」へのサインや記念撮影に応じていた

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 日本女子ソフト代表が準優勝、米代表が大会10連覇を果たし、7月24日にサレー市ソフトボールシティー(2201-148th St. Surrey)で閉幕した「第15回女子ソフトボール世界選手権」。期間中は連日、多くのファンが選手たちの繰り広げる熱戦に大きな声援を送り大会を盛り上げた。中でも、子どもたちが会場内を一冊の「サイン帳」を手に走り回り、試合後の選手たちに積極的に声を掛けては、大会特製「Passport to the World」を差し出してサインをもらって喜ぶ姿が多く見られた。

「第15回女子ソフトボール世界選手権」会場で子どもたちに配布された「Passport to the World」 各国ごとにページを設け、選手たちのサインを集められるようになっている

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 カナダ国内で開かれた単一競技のイベントとしては最大規模の31カ国から500人以上の選手が参加、10日間で12万5000人以上を動員し、2,000万カナダドル以上の経済効果を生んだ同大会。ソフトボール競技を通して、次世代を担う子どもたちの健全な育成とコミュニティーのつながり強化を目的とし、2020年東京五輪での競技復活に向けてソフトボール人気と結束力を示すため、BC州ソフトボール協会(Sofball BC)が企画したプログラムの一つが、会場で子どもたちに配布した「パスポート」だった。

 1986年に開催された「バンクーバー国際交通博覧会(Expo86)」で、各パビリオンを回ってスタンプを集める企画があったことにヒントを得て、今回の世界選手権組織委員会代表のGreg Timmさんがアイデアを出したことがきっかけで始まった。

 同協会で準備した冊子は2500冊。大会開始後5日でほぼ配布完了するほどの人気で、「普段はおとなしく恥ずかしがってばかりの子が、自分から選手に近寄って行って声を掛け、サインをもらっていて驚いた」「(このパスポートを持っていたおかげで)子どもが各国の代表選手に話しかけるきっかけができた」「代表チーム別のページを見て、各国の国旗などに興味を持っていた」「大会に応援に来たいい記念になる」など、観戦に来ていた家族連れからのコメントが寄せられたという。

 同協会事務局長のRick Bensonさんは「今回かなり好評だったので、来年のカナダ杯など、ソフトボールの国際大会が開かれるときに、また同様のプログラムを企画できれば。より多くの子どもたちがソフトボールに興味を持ってくれたら、それが一番うれしいこと」と話す。

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