バンクーバーのジャックポール・プラザ(1055 Canada Place, Vancouver)でフランスの高級ブランド「エルメス」アトリエの職人技を披露する特別展「Hermés at Work」が始まり、バッグやスカーフ、馬具などを扱う職人たちが仕事ぶりを公開した。
海を臨む場所に設けられた特設会場ではバッグ、スカーフ、皿の絵付け、ダイヤモンドの埋め込みや馬具の製造など、フランスのアトリエで働く職人たちが参加し、製作工程などを説明しながら作業する様子を見せ、来場者の質問にも応じた。
シルクスカーフの色付け作業では7万5000色もあるオリジナルの染料から最適な色を選び使用すると説明。実際にシルクスクリーンを使い真っ白なスカーフに色を載せプリントする様子を披露。絹糸の製糸からプリント、縁縫いまでスカーフ一枚が出来上がるまでに2年を要すると聞き、来場客が感嘆の声を漏らす場面も見られた。
ケリーバッグの製作を担当する女性は皮や道具の扱い方などを説明しながら縫製工程を実演。「バッグが出来上がるまでには何度も厳しい点検作業がある。自分は小物の担当から始めケリーバッグを任せられるまでに10年の歳月を要した」と明かした。
イベントの開館時間は11時~19時。入場無料。25日まで。