カナダ日系企業や個人が会員となっている企友会は7月18日、インターナショナル・ハウス・バンクーバーで「トーク&トークシリーズ:成功するビジネス」を開催した。
同会では、会員の交流増進と新規会員に向けた啓発の場として、毎月1回勉強会を開催している。トーク&トークは今年2回目の開催で、ノーザンライトトラベルの原富子社長とサトングループ・ウエストコースト不動産セールス・レプリゼンテティブ(販売外交員)のブルース横山さんをパネラーに迎えた。当日は、会員・非会員合わせて30人が参加した。
原さんは日本での旅行業従事の経験を生かしてカナダで起業し、航空券の発券業務を中心に旅行業を展開中。今回はその経験をもとに「スモールビジネスを展開するに当たっての挑戦と生き様」をテーマに講演。「言語や文化の違いに戸惑うことも多々あったが、持ち前の積極性と社交性を活かすように努めた。スモールビジネスを展開するためには体力と気力、そして決してあきらめない強い信念が重要」と話す。スモールビジネスならではの観点から、「『お客様対企業』ではなく、『対個人』としてのつながりを大事にするよう心掛けている」とも。
ブルースさんは家族でカナダに移住後、夫婦で不動産セールスマンの資格を取得し、不動産業に従事。不動産業歴18年の経験から不動産業界の雑感と今後の展望について講演。「2010年冬季オリンピックを控え、バンクーバーは好景気が続いているが今後の不動産動向は読めない。不動産業に携わっていても、市場動向の分析はできても予想はできないもの」と語った。
講演後は、パネラーと参加者との相互交流が図られ活発な意見交換が行われた。1987年にバンクーバー在住の有志により結成された企友会は、1993年に公益法人としてBC州に登録。カナダでビジネスを営む人や計画中の人などを対象に、各種イベントを通じて情報交換を行い、共通のテーマについて討議する場を提供している。