バンクーバーの植物園「VanDusen Botanical Garden」(5251 Oak Street, Vancouver)で10月30日、「マッシュルーム祭り」が開催された。主催はVancouver Mycological Society。
猛毒キノコ「Death Cap」(タマゴテングタケ)を会場入り口に展示
会場では実際にバンクーバー周辺で見つかったさまざまな種類のマッシュルームが展示され、それぞれに「食用可」「食べられはするがおいしくない」「有毒」「猛毒」などのラベルを表示。来場者たちが、色も形も大きさも異なるマッシュルームを撮影したり、ボランティアスタッフに積極的に質問したりする様子が見られた。マッシュルームの図鑑や料理本、栽培キット、Tシャツなどの販売や、マッシュルームについての講義、マッシュルームを使った炒め物の試食なども行われたほか、ハイキング中などに見つけたマッシュルームの鑑定コーナーも設けられ、多くの家族連れでにぎわった。
10月中旬にビクトリアで3歳の男の子がキノコ狩りをしていて食べ、亡くなってしまった「Death Cap(タマゴテングタケ)」も各成長段階のサンプルを会場入り口に展示し、注意喚起を図った。主催者代表のMendel Skulskiさんは「この種類は最近どんどん市内で増えていてよく見掛ける。大人の致死量が1個なので、小さな子どもだとほんのひとかけらでも危険。山奥に入らずに見つかることと、ぱっと見では色も毒々しいわけでなく食べられると勘違いする人も多いので、とにかく勝手な判断で絶対に口にしないよう、より多くの人に知ってもらいたい」と訴える。
「一見地味なイメージがあるマッシュルームだが、興味を持っている人はかなり多い」と意外な人気ぶりを喜ぶMendelさん。「月に一度、会員が集まって勉強会を開いているので、気軽に参加してみて」と呼び掛ける。