バンクーバーを拠点にマウンテンバイク・ツアーを企画・ガイドするツアー会社「RODEO CIRCUS(ロデオ・サーカス)」は夏のマウンテン・バイク・シーズンの到来に向けて、日本からの旅行客やバンクーバー在住者が楽しめる日帰りツアーを企画した。
同社は、マウンテン・バイクのプロ・ライダー、辻義人さんが2006年に起業。今シーズンからは、「日帰りバイク・ツアー」も導入した。ツアー先であるウィスラー・マウンテン・バイク・パークは、冬は北米最大級のスキー場だが夏はゲレンデが初心者から上級者まで楽しめる40以上のコースを持つバイク・パークになる。
辻さんは2004年まで日本でのレース活動に没頭。マウンテン・バイク唯一のオリンピック競技であるクロスカントリーを専門としアテネ五輪を目指していたことも。1998年に初めてウィスラーに1年間滞在。自然とマウンテン・バイクが盛んなことに衝撃を受け3年前バンクーバーに移住。「日本人が来やすいように受け皿になり、この自然を体感してもらいたい」と同ツアー会社を設立した。
「マウンテン・バイクはロデオ、飛び跳ねたりするので現代の馬みたい。カウボーイに憧れていたから。それにジャンプやドロップなどはサーカスチック」と同社「ロデオ・サーカス」の由来を語りながらバイクの楽しさを表現する辻さん。レース活動とは違うツアーの仕事について「『自分にしかできない仕事』と言ったら大げさかもしれないが、ほかに日本人で同じ仕事をしている人がいないので使命感を持って活動している」と話す。
「カナダは自然が一番いい。その中で体を動かすのも気持ちがいい。バンクーバーでのマウンテン・バイキングは世界的にも有名。BC州を代表する夏のアウトドアーを体験してほしい」とメッセージを寄せる。
辻さんは日本人としては初めてカナダでバイク・ツアーを行っていることが注目され、NHKの番組「ファースト・ジャパニーズ」でも紹介される予定。7月4日放映。