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バンクーバーでパイプライン反対デモ続く 州訪問のトルドー首相、環境保護強調

バンクーバー市内で12月21日、トルドー首相の訪問に合わせ「キンダーモルガン・パイプライン」反対デモが行われた (photo= Moe Yang)

バンクーバー市内で12月21日、トルドー首相の訪問に合わせ「キンダーモルガン・パイプライン」反対デモが行われた (photo= Moe Yang)

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 カナダ政府が11月下旬に原油パイプラインの拡張を承認して以来、連日のようにバンクーバー市内で抗議デモや集会が行われている中で12月21日、トルドー首相の承認後初の州訪問を受けて数百人がダウンタウンを行進し、「環境保護」などを訴えた。

ダウンタウンでのデモの様子

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 68億カナダドルを費やしてアルバータ州エドモントンからBC州バーナビーまで現存のパイプラインに沿って建設されるキンダーモルガン・パイプライン。完成後は現在の3倍の量の石油を輸送し、バラード海峡を往来するタンカーの数は7倍に増えるため、環境保護団体や先住民族などから石油の流出事故やタンカーの騒音による海洋生物への影響、先住民の土地での有害物質の被害などを懸念する声が上がっている。

 この日、バンクーバーで座礁船など非常時用けん引ボートを視察したトルドー首相は、メディア取材をフェイスブックでライブ配信し一般公開。「鉄道輸送に比べリスクが少ないパイプラインの建設はオイルサンドの生産に伴う温暖化ガスの排出量の制限とともに環境のためになる」と、承認の意義を強調し理解を求めた。

 デモには先住民族や環境保護団体、一般市民や学生などさまざまな層が参加。「海と自然を守って」「先住民族の土地だと尊重して」などと呼び掛けた。カナダ政府がパイプライン承認の直前に15億カナダドルを「海洋保護プラン」に費やすと発表したばかりだったため、トルドー政権に対する不信の声を上げる市民の姿も見られた。

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