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北海道旭川発「鷹の爪」ラーメン、バンクーバーに海外初の直営店

(左から)「鷹の爪バンクーバー」猪田社長、スタッフ、小畠店長と佐々木さん

(左から)「鷹の爪バンクーバー」猪田社長、スタッフ、小畠店長と佐々木さん

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バンクーバーダウンタウンのラーメン激戦区と呼ばれるウエストエンドに4月9日、旭川発ラーメン「鷹の爪」(841 Bidwell St. Vancouver TEL 604-620-3371)が海外初の直営店をオープンした。

ショウユ「竜の雫」ラーメン 11.95カナダドル

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 同店は北海道ラーメン「山頭火」や鶏白湯の「まる玉」などの日本発ラーメン店に加え地元発のラーメン店も軒を並べるエリアにあり、ソフトオープン時から営業時間をフル営業にするほどの来店客でにぎわいを見せている。

 日本の「鷹の爪」を運営する「一代目」の佐々木秀樹専務はバンクーバー店のスタッフと共に「鷹の爪」の味をそのまま伝えるために準備を進めた。海外への初出店は「先代がカナダに住んだことがあり、四季もあって過ごしやすく北海道に似ている。バンクーバーでラーメンの認知度が高まってきたことも出店を決意する背景」と話す。

 味を再現できる理由の一つに、「水がおいしい。海外ではそのまま蛇口から水が飲める国はあまりない。北海道の水のようにラーメンにまろやかさが出る」とも。

 数々の事業をバンクーバーエリアで展開している「鷹の爪」カナダの社長を務める猪田雅公さんは「数年前からラーメンブームとなり、狭いエリアで飽和状態となっていたと感じていたが、逆に今は落ち着いて、ラーメンの成熟期に来ていると思った。今なら本物の熱々の日本のラーメンが受け入れられる状態なのでは」と考える。

 「鷹の爪」は豚骨魚介清湯(チンタン)スープが特徴のラーメン。豚骨だが透明で濁りのないスープを作り出すのは「非常に手間暇が掛かる」(佐々木さん)。麺は低加水麺を使い、最後に投入するラードがラーメンのふたになり最後まで熱々のラーメンを提供することができる。

 店内は約800スクエアフィートで、席数は25席。日本とほぼ変わらないメニューを提供するが、みそベースのビーガンラーメンはバンクーバーならではのメニュー。今後はカナダ以外の海外でもバンクーバーエリアでも直営店にこだわっての店舗展開を予定している。

 「バンクーバーでは他にない、妥協のない、バンクーバー一(いち)ホットな(熱々の)ラーメンを食べにきてほしい」(猪田さん)と呼び掛ける。

 営業時間は11時~23時。

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