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バンクーバーで「ジャパンフェア」 1万人が来場、鍛冶の職人技披露も

包丁になる前の鉄片をかざすケビンさん(左)と包丁の形を成した刃物をかざす山本将史さん

包丁になる前の鉄片をかざすケビンさん(左)と包丁の形を成した刃物をかざす山本将史さん

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 「バンクーバー桜祭り」の一環として4月14日・15日の2日間、VanDusen Botanical Garden(5251 Oak Street, Vancouver)で「Sakura Daysジャパンフェア」が行われた。

徐々に形になってきた鉄片をたたく山本さん

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 年々規模も拡大し、内容を充実させてきた同イベント。9回目となる今年は、約1万人の来場者が1日目は曇り空、2日目は日差しも見えた天気の中、園内に設けられた屋台や日本文化体験ブース、ステージではカナダ発アイドルグループ「Seishun Youth Academy」のライブなど各種パフォーマンスを楽しんだ。

 日本の伝統を伝えるパフォーマンスの1つとして今年は初めて、新潟県の鍛冶店「聖公房(Masashi-Kobo)」がカナダで日本の包丁を販売する「Knifewear」と共にゲスト参加。包丁ができるまでの全ての工程を一人でこなす職人技を持つ山本将史さんが、縦約7センチ、横約3センチの小さな鉄片を約15センチの包丁の刃に仕上げていく過程を披露した。

 約30分の工程は「Knifewear」代表のケビン・ケントさんによる軽快な解説で説明され、山本さんが火から熱い鉄片を取り出し、さまざまな力加減や水の入れ方で鉄片をたたく場面では、多くの人がその力強さと絶妙な厚さに仕上がっていく刃物の様子に引き込まれた。

 山本さんは「これまでカルガリーやオタワなどでパフォーマンスをしたことがあり、バンクーバーでは初めてだったが、一番人が多く集まった。鍛冶技術は日本ではあまり認知度がなく、海外での反応の方が大きいよう。多くの方に日本の鍛冶屋の伝統を伝えていければ」と話す。

 同フェアは来年10周年を迎える。

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