バンクーバーのラウンドハウス・コミュニティーセンター(181 Roundhouse Mews, Vancouver)で6月16日から、「クィア・アートフェスティバル(Queer Arts Festival)」が開催される。
同フェスではビジュアルアートの展示、ライブパフォーマンス、ダンスなど多様なイベントを企画。10周年を迎える今年は、バンクーバー市が定める「クィアの年(Year of the Queer)」でもあり、バンクーバーのクィアアーティストたちによる団体「プライド・イン・アーツ(Pride in Arts)」結成20周年でもある。それらを記念し、今年は「DECADEnce」と題し、メジャーなギャラリーでは展示されず歴史の中で消され続けてきた、性的マイノリティーたちによるアートを振り返る。
キュレーターのヴァレリー・ウォーカーさんは「バンクーバー市がクィアの年と宣言した今年はフェスティバルにとっても記念すべき年になる。性的マイノリティーの人々の中でも、白人以外の人種や移民出身のアーティスト、先住民族のアーティストなど多様なグループの作品が集まった。社会の抑圧に耐えてきた過去のアーティストたちの作品から、近年の若いアーティストの作品まであるので時代の移り変わりとともに見て何かを感じてもらえれば」と話す。
入場料は展示やイベントにより異なる(無料~30カナダドル)。チケットはウェブサイトで販売。無料のキュレーターツアーも行う。今月28日まで。