中国人クチュリエのグオ・ペイさんの作品を紹介する展示「Guo Pei: Couture Beyond」が10月13日から、バンクーバー美術館(750 Hornby St. Vancouver TEL 604-662-4719)で開催されている。アトランタのSCAD FASH Musium of Fashion +Filmとの共催。
バンクーバー美術館初のファッション展示となる同展では、ペイさんの初期の作品から近年のものまで40点以上を展示する。ペイさんの作品は、中国の伝統衣装に影響を受けながらも、モダンで大胆なデザインのドレスを、細部にまで行きわたる繊細な刺しゅうの手仕事で飾ることで知られる。2015年のMETガラで人気歌手リアーナさんが着用して話題となった、金糸で刺しゅうを施した黄色いケープも展示する。
ペイさんは今回の展示を「同館初のファッション展示ということで大変光栄に感じている」と喜ぶ。「ファッションは消費されるためだけの物ではなく、アート作品の様に長く愛されるべきものだと考えている。どのドレスも数年の時間をかけて、人の心と手で丁寧に制作したものばかり。美術館でゆっくりとその細部まで観て楽しんでいただければ」とも。
話題となった黄色いケープについては「依頼を受けた時はリアーナさんがどなたか知らなかった」と笑顔で打ち明け、「25キロと、とても重いのでガラでの着用は無理だろうと思った」と話す。最終的に「リアーナさんの内面の美しさを知り、あのケープがあのガラに出席する衣装として最適だと感じた」と振り返った。
開館時間は10時~17時(火曜と第1金曜は21時まで)。入館料は、一般=24カナダドル、学生=18カナダドル、子ども(6歳~12歳)=6.50カナダドル。来年1月20日まで。