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バンクーバーでねじめ正一さんが朗読パフォーマンス 現地の詩人と共演

現地在住詩人の高山宙丸さんとねじめ正一さん(写真=Yukiko Onley)

現地在住詩人の高山宙丸さんとねじめ正一さん(写真=Yukiko Onley)

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 日本人の詩人による朗読会「Japanese Poets North of the 49th」が10月26日、バンクーバーのAnnex Theatre(823 Seymour St. Vancouver)で行われた。

詩を朗読するねじめ正一さん

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 イベントに合わせて、詩人、ねじめ正一さんが初めて来加。カナダで日本から詩人を招く朗読会「Japanese Poets North of the 49th」を主宰するバンクーバー在住の詩人、高山宙丸さんの招きに応じた。ねじめさんは高山さんを「真っすぐな詩を書く正直な人」と評し、「どんなことをカナダでやっているのか見てみたくなった」と参加を決めた経緯を話す。

 「おばすて」など3作品を朗読した高山さんは「文化の背景が違うと同じ言葉からでも伝わる思いが違ってくることもある。翻訳の際に他の単語を選択するなどの細かい配慮が必要なことも」とカナダで活動する中で苦労する点を挙げながら、「大事な日本語を使って制作した詩を通して北米で日本を紹介していけたら」と創作活動の意義を話す。

 「かあさんになったあーちゃん」を朗読し、あっと言う間に観客を引き込んだねじめさんは「せんせいたべちゃった」「てじな」など8作を朗読。「最初はどのような反応が返ってくるか分からなかったので自信が無かったが、だんだん自分の思いと観客の思いが一つになり観客のあーちゃんへの心配感も感じられたので、うまく伝わったと安心した」と感想を話した。

 何度も朗読したことのある作品でも「(客層や雰囲気などの影響もあり)毎回違った調子になる」といい、朗読というものは「迷路のようなものでいろいろな出方がある。深く迷った時の方がいいかもしれない」と話した。

 滞在中は朗読会と合わせて地元の子どもたちが学ぶ日本語学校で詩のワークショップも開催。ねじめさんは「日本語をうまく使っているなと思ったし、同じものでも日本の子とは違う見方があるなどの発見もあった」と楽しんだ様子を明かした。 

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