バンクーバーの「エミリー・カー美術大学(Emily Carr University)」は3月28日、新移民・難民向けの無料IT講座にさらに多くの学生を募集すると発表した。
BC州移民サービス協会(ISS of BC)と、新移民の女性がカナダのIT業界で就業するための支援団体、テックウーマン(Tech Women)の協力で始まった同講座。昨年の9月に開講して以来10人が受講。Adobeベーシック、ウェブデザイン、工業デザインなどの講座を無料で提供し、技術だけでなく就業に必要な経験とカナダでの就業知識などを受講生に習得させることも目指す。
カナダ政府は2021年末までに100万人の移民を迎える目標を掲げており、バンクーバーの主要産業の一つであり今後も成長が見込まれるIT業界での就業を目指す移民は多い。同大学ディレクター、ケイト・アームストロングさんは「聡明(そうめい)で大きな望みを持ちカナダに来た女性たちが、新しい人生とキャリアの一歩を踏み出す手伝いができて大変光栄に思っている」と喜び、「講座を通して彼女たちの人生、家族、コミュニティーに投資することは、街の経済とクリエイティビティーの活性化にもつながる」と無料講座提供の意義を話す。
募集の詳細はBC州移民サービス協会サイトに掲載する。