ブリティッシュ・コロンビア州内初の配車サービス「Whistle!」がウィスラーとバンクーバー島のトフィーノエリアで2月中旬から始まった。
同サービスは「Green Coast Ventures Inc.」社による運営。バンクーバーエリアでの営業も将来的には見据えているが、初年度の営業予定エリアをバンクーバーより北のスコーミッシュ、ウィスラー、ペンバートンエリアとバンクーバー島のトフィノ、ユクレレットエリアに限定。ウィスラー地区で30台、トフィーノ地区で15台での稼働を目指しており、観光客の多い両地域での利便性と地域住民の雇用機会の向上が期待される。(スコーミッシュとユクレレットエリアは現在運行準備中)
同社オーナーのディラン・グリーンさんは、まだ学生であった2002年にトフィーノで観光客をターゲットとする交通会社を設立。バス1台から始め、15年間で観光エリアを中心に30台を稼働する会社に成長させた実績を持つ。グリーンさんは「15年間バス会社を経営した経験から、ホリデーや週末、ピークシーズンにリゾート地域が抱える交通の問題点を熟知している」とし、「トフィーノ、ウィスラー地域での配車サービスはがそれらの問題解決策となるだろう」と意気込みを話す。
安全性の問題や地元交通業界への影響から「Uber」や「Lyft」などの配車サービスの導入が長く据え置かれているBC州。同社は昨年末に初の営業許可を取得。同州のジョン・ホーガン州知事は昨年11月の会見で「約20社が許可を申請しており2019年以内には導入に一歩前進が見られるだろう」と話していた。