ダウンタウン目抜き通りロブソンストリートの「Konbiniya Japan Centre(みんなのコンビニ屋)」(1238 Robson St, Vancouver)がオンラインショップを4月15日に開設した。
1991年から営業している同店。これまで9.11、湾岸戦争、SARS、リーマンショックなどの影響も受けてきた。3月末に発令されたコロナ収束を目的とするロックダウンも「ビジネスに大きな影響を与えている」と話す同店オーナーのマークさん。通常は夜中の12時まで営業しているが、ダウンタウンに来る人もいなくなった。営業を続けるためマスクを中国からスタッフのために仕入れ、アクリル板をレジ前に設置、2メートルの社会的距離の確保、カウンターや店内商品、カゴの消毒などの徹底対応をしている。「政府はマスクの必要性を認めていないが、明らかにマスクは着けたほうがいい」とも。
オンラインショッピングの構想は「5年前からあったが忙しすぎた。現在、店は営業を続けているが客足が減ったため(行列ができる日もある)、店内のテナントやスタッフを解雇しないためにも今がオンラインショップを始める時だと。来店客対応が減った分、商品の箱詰めなどオンラインオーダーに対応できる」と話す。
ロックダウンからすぐにオンラインショップ開設に動き、3週間でオープンした。ほぼすべてのオンライン商品は店内価格と同じだという。ただ、スピード感を重視しオープンしたため、日々、変更している点や店内ではスペシャル商品となっているのにオンラインではなっていないなどのミスを起こすこともあるという。
開設当初、送料は無料だったが、想像以上の問い合わせがあり、現在は10カナダドルの送料、75ドル以上の注文で送料無料としている。「現在、多くの注文を頂いており、特に日本人のお客様からの注文は75ドル以上が多いが、一息ついたときに様子を見て、送料の見直しなども考えていきたい」と話す。
マークさんは、このコロナ禍において、「お客様のニーズに合わせたサービスを提供できたらと思っている。私たちのスタッフはとても素晴らしいです。収束するまで皆が家で待機という訳にはいかないこの難しい状況の中でも一生懸命、お客様に対応をしてくれており、スタッフを誇りに思っています」と話す。