スタンレーパーク内にあるバンクーバー水族館(845 Avison Way, Vancouver)が9月8日から無期限で一時閉館する。新型コロナウイルスの影響による資金難のため。
現在保護、飼育されているラッコの赤ちゃんJoy‐今後もレスキューセンターとしては活動継続
同館は感染拡大防止のために3月中旬に臨時閉館した際、入場料収入が途絶えたため経営の危機にあると発表。市の内外から多くの寄付が寄せられ6月下旬には再オープンもしたが、人数制限もあり入館料収入は80パーセント減に。「月に100万カナダドルかかるコストをカバーすることができなかった」(同館広報)と説明する。
同館のラッセ・グスタフソンCEOはコロナウイルスの影響が来年まで続くと予想される中、「厳しい状況のなか新しい道を模索する必要がある」と閉館決定の理由を話す。「海洋保護という我々の重要な役割を果たすため」でもあり「破産を避けより良い機関になる大切な一歩だ」とも。今回の閉館に伴い、水族館のオペレーションスタッフ、飲食サービスやマーケティング関連など209人の解雇も行う。
今後は生物学者や飼育員など75人のスタッフが生き物たちの世話を継続。海洋生物レスキューセンターやオーシャンワイズ、沿岸清掃活動などの環境保護とリサーチ機関としての活動を継続する。