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バンクーバー国際映画祭、先住民族題材映画が注目集める ベストカナダ賞も受賞

先住民族をテーマとした作品「Beans」がベストカナダ賞を受賞(写真提供=VIFF)

先住民族をテーマとした作品「Beans」がベストカナダ賞を受賞(写真提供=VIFF)

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 9月24日から開催されているバンクーバー国際映画祭で、先住民族をテーマとした作品が多く上映されるなか、「Beans」がベストカナダ映画賞を、「Call Me Human」がベスト・カナダドキュメンタリー賞を受賞するなど注目を集めている。

Michelle Latimer監督によるドキュメンタリー映画「Incovenient Indian」

 今年はオンライン中心の上映になるも世界から長編、短編合わせて180以上の作品が上映されている同映画祭。オープニング作品にはメイティ・クリー系カナダ人のロレッタ・サラ・トッド監督による「モンキー・ビーチ」を上映。全編ブリティッシュコロンビア州北部のキットマットで撮影された作品は先住民族の町と若者に影を及ぼす問題と家族愛を神秘的に描いた。

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 ベストカナダ映画賞を受賞した「Beans」(Tracy Deer監督)は1990年のケベック州で起きたモホーク族の抗議活動「オカの危機(Oka Crisis)」を題材に、当時12歳だったDeer 監督の体験を元に、12歳のモホーク族の少女の視点から見る人種問題とその中で生きる少女の成長を当時の映像を交えながら描くストーリー。

 Deer監督は「映画監督になろうと決意した12歳の時から『オカの危機』を題材とした映画を作ろうとずっと考えていた」と長きに渡る構想だったと打ち明け「危機の間も12歳の子どもとしての世界が止まったわけではなかった。(メディアで語られただけの世界でなく)実際に中で生きていた12歳の目で見たストーリーを描こうと思った」とも。「今でも(白人から石を投げられたシーンは)はっきり覚えている」と、映像にするのが困難だった点を振り返りながら「残念だがストーリーは30年前の話の気がせず、今の時代の話でも違和感がない。多くの人に作品を観てもらい人種問題を考えるきっかけになれば」と期待を話した。

 ベストカナダドキュメンタリー賞受賞の「Call Me Human」(Kim O’Bomsawin監督)は、インヌ族の詩人Josephine Baconさんとインヌ族の生活を美しい自然と共に映し出す作品。他にも、白人から押し付けられた先住民族人のイメージと文化を過去から現在まで追うドキュメンタリー「Incovenient Indian」(Michelle Latimer監督)が批評家から好評を得ている。

 映画祭は10月7日まで。上映作品のリスト、ストリーミング方法は映画祭サイトに掲載する。鑑賞料はストリーミング1作品=9カナダドル。ブリティッシュコロンビア州内から視聴可能。

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