バンクーバーを本拠地とするカナディアンフットボールリーグ(CFL)のBCライオンズに、今シーズンより初の日本人選手、山崎丈路選手が加入。開幕戦から先発出場、初得点を挙げるなど今後の活躍に期待が集まっている。
4月にCFLグローバルドラフトでBCライオンズから指名を受けた山崎選手。アメリカンフットボールは大阪大学に入学してから開始、卒業後はXリーグのエレコム神戸、オービックシーガルズでプレーし実績を積んできた。山崎さんは当時を「サッカーの経験はあったが新しいことに挑戦してみたい」とアメフトを始めたところ、「どんどん部活にのめり込み、アメフトで生きていけたらと思うようになった」と振り返る。「大学を卒業する頃には、プロになりアメリカのNFLを目指そうと考えるようになった」とも。
8月7日に行われた第一戦、サスカチュワン・ラフライダースとの試合では先発出場。2本のFGを成功させるなど9得点をあげ注目を浴びた。山崎選手は「初得点をあげられた、という点では誇りを持ち次からも結果を出してゆきたいと思っている」と安堵を見せるが、チームの勝利は逃したこともあり「まだCFLという舞台でアジャストしてゆかなければいけない点も多くあると思っている」と更なる向上への強い決意を見せる。
「試合ではまだ慣れないところもあり自分のなかで難しさを感じてしまっているが、結局は日本でやっていたのと同じスポーツをやっているんだ、ということを自分の中で自信としてやっていきたい。確実にステップを積み上げていきたい」とも。
今後の目標は「最終的にはNFLで活躍したいが、今はCFLでシーズンをやりきりチームに貢献する。まずは目の前の一つずつを積み重ね、その週の試合を自分の中でクリアし結果を出すことに集中してやっていきたい」と話す。
7月にバンクーバーに入り、チームの練習に参加してきた。チームでは唯一の日本人選手だが、「練習を通して自分の人間性なども少しずつ知ってもらい、コミュニケーションもできてきたと思う。たまに英語で戸惑うこともあるが」と笑顔を見せる。「バンクーバーでの生活という面では、まだ外出もできておらずこれからこの街を知っていく段階なので楽しみにしている。バンクーバーには日本人やアジア人の方が多いと聞いている。日本人にはフットボールは馴染みが少ないかも知れないが、できれば自分の入団を機に試合を見に来てもらえれば嬉しい」と観戦を呼び掛ける。
BCライオンズは19日、19時からバンクーバーのBCプレーススタジアムで今シーズン初のホームゲームを行う。料金は12カナダドル~。