バンクーバーのダウンタウンにある独立系映画館The Cinematheque(1131 Howe St. Vancouver )で8月22日と9月6日に、計480分の長編映画「仕事と日(塩尻たよこと塩谷の谷間で)The Works and Days (of Tayoko Shiojiri in the Shiotani Basin)」(監督アンダース・エドストローム、C・W・ウィンター)を上映する。
パート1からパート4まで計480分に及ぶ同作。京都府の農村で14カ月をかけて撮影、塩尻たよこさんを始め、実在する村の住民の静かな日常を村の四季を織り交ぜながら繊細なタッチで追う作品。ドキュメンタリーでありながらフィクションの部分もある同作をウィンター監督は「現実をフィクションに位相的に制作し直したもの」と説明する。出演は塩尻さんはじめ村の人々と加瀬亮さん、本木雅弘さんら。2020年のベルリン国際映画祭、エンカウンターズ部門での最優秀賞受賞作。
同館では「その熟慮されたペース、繊細な音響、瞑想的な構図と、静かに広がる人であるということへの深い考察は、この映画の控え目でありながら豊かな魅力」と評し時間をかけて一度に観ることを「真に一度の映画鑑賞体験になるだろう」と鑑賞を呼び掛ける。
チケットは25カナダドル。22日は12時上映開始、9月6日は10時上映開始。チケットは同館サイトまたは当日窓口で販売する。各パート間に休憩を挟みながら4パートを連続で上映する。