バンクーバーで複数のコーヒー店が参加して実施するカップシェアプログラム「mugshare」が11月30日から始まった、
ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)の学生たちが考案し2016年に生まれた「mugshare」プログラム。環境問題への関心の高まりとともに順調に利用者を増やしていたが、パンデミックのため休止状態に。ホリデーシーズンを前にした11月30日、再度各店での実施を開始した。
利用者が参加店で飲み物をオーダーする際、カップのデポジット5カナダドルを支払い、飲み終わった後カップを返却すればデポジットが返金される仕組み。購入店以外のどの参加店でも返却することが可能で、利用にアプリなどの必要もない。
バンクーバー市では2022年1月1日から、カフェなどで使い捨てカップを利用した際には25セントの利用料金が義務付けられる。同プログラムの共同創始者でディレクターのメラニー・チャノナさんは「プラスチックごみの増加と共に、使い捨て容器を減らし、再利用を広める必要性が高まっている」とし、「パンデミックの前は順調に広がっていた利用者だが、健康への影響の懸念もあり停滞していた。使い捨てマスクと手袋のゴミも増加しプラスチック問題は一層深刻になっている」とシェアプログラムの意義を話す。
現在の同プログラム参加店はGiovane Caffe、JJ Beanの数店舗、Chickpea、UBC
のThe Boulvard Roasting Co.と Doughfirlsなど。参加店のリストはサイトに掲載する。