バンクーバー公園管理局(Vancouver Park Board)は2月11日、スタンレーパークにある名物大砲「ナインオクロックガン(Nine O’clock Gun)」の空砲を当分の間休止すると発表した。世界的な火薬不足のため。
1894年に同公園に設置されて以来、空砲を鳴らし漁師や市民に時を告げてきた同大砲。近年では毎晩午後9時に空砲を鳴らし観光名所のひとつにもなっている。
公園管理局は休止の理由を「空砲を鳴らすのに必要な黒色火薬の供給が、カナダを含む北米とヨーロッパで不足している。昨年秋には管理局の長年の仕入れ先も閉業となったため、本日分以降の火薬の確保ができなかった」と発表。再開時期は未定とするものの、「できる限り早期にまた空砲を打てるように火薬の入手方法を探っている」とする。