バンクーバー郊外のアボッツフォードを拠点とするホッケーチーム、「アボッツフォード・カナックス」に1月初旬から平野裕志朗選手が加入。初の日本人フォワードに地元のホッケーファンからも期待が集まっている。
「アボッツフォード・カナックス」は、北米プロホッケーリーグNHLの2部にあたるAHL(アメリカン・ホッケーリーグ)所属チーム。平野選手はECHLから1月5日に同チームに加入、1月22日には初のゴールを決め「日本生まれの日本人選手初のAHLゴール」と地元メディアにも取り上げられた。
平野選手は「高いレベルのチームで苦戦している部分はもちろんあるが、楽しんでいるというのが一番の感想。もっとうまくなれる、というワクワクを毎日感じており今までのホッケー人生で味わったことのない日々を過ごしている」と現在の心境を話す。「チームメートとのコミュニケーションも取れており試合後飲みに行くこともある」とも。
「今はまだ試合で確実に使われる立場ではなく、ダメならすぐに落とされる立場にいるということは認識している。まずしっかり毎試合出られるプレーヤーになることが最低限にクリアしなければいけないこと。そして結果を数字として残していきたい」と残り2カ月ほどになったシーズンへの意気込みを見せる。「期待は感じており、唯一の日本人として目立つところもあるので、とにかくもっと使いたいと思ってもらえるプレーをどんどん見せていければ」
新拠点となったアボッツフォードでの新生活については「食べ物などは何でも大丈夫なタイプなので困ってはいない」と話し、「バンクーバーもアボッツフォードも自然がきれいな所だな、という印象だが、オフがほぼ無いためまだ街を見る時間を持てていないのが残念」と打ち明ける。「髪を切りたいので時間ができたらバンクーバーの日本人の店で切ってもらいたい、と楽しみにしている」と笑顔を見せた。
「バンクーバーはホッケー文化が大きい街で日本人の方も多くいると聞いている。アボッツフォードはバンクーバーから少し遠いが試合を見に来ていただければ嬉しい」と地元日本人の観戦を期待する。
今シーズン最終試合は4月30日。