バンクーバー郊外のコキットラム市にあるアートギャラリー「Place des Arts」(1120 Brunette Avenue, Coquitlam TEL 604-664-1636)で4月1日から現地在住の日本人アーティストTadaomi Kawasakiさんの個展「Spontaneous Portrait Art」が開催されている。
自身の作品を「抽象画と印象派の中間を取った何度見ても飽きのこないポートレート。対象となる人物の内面からのエネルギーを色から感じてもらえる絵」と説明するKawasakiさん。カラフルに多くの色を用いて描く作品は「黄色」をキーカラーとしており、対象人物のエネルギーとパワーを表現する。
個人アーティストとしての活動と並行して、平日は映像作品の背景やランドスケープのマットペインターとしても活躍する。2011年にカナダに来て以来、数々のハリウッド作品にも関わってきた。「大きな作品にも関われて充実しているが、自分の中で(仕事とは別に)迫力のあるものを描きたいという気持ちが高まってきた」と絵画制作を始めたきっかけを話す。現在のスタイルに落ち着くまでには試行錯誤も重ねたが「2021年ごろに自分でも満足のできる形になり、それと共に個展やイベントなどへ声を掛けて頂くことが増え、ラスベガスでの展示やフランスのギャラリーとの契約などカナダ国外での活動にも繋がった」と近年の活動の広がりを振り返る。
今回の個展では120センチメートル四方のキャンバスにアクリル絵の具で描かれた12点を展示。Kawasakiさんは「どの作品も厚塗りで角度によっていろいろな見え方がすると思う。間近で見たり少し離れたところから見たりして、全体像と共にテクスチャーや見え方なども楽しんでもらえれば」と期待する。
ギャラリーの開館時間は月曜~金曜=9時~21時、土曜=9時~17時、日曜=13時~17時。同展の展示室がイベント等に使用中の際には鑑賞不可となるため、来館前にギャラリーに電話で確認する事を推奨する。5月19日まで。