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バンクーバー島でシーフード・フェス 唯一の日本人寿司シェフも参加しローカル魚の可能性探る

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 バンクーバー島のコモックスバレーで6月3日・4日、「BCシーフード・フェスティバル」が開催される。2019年まで「BC シェルフィッシュ(貝)・フェスティバル」として年1度開催されていたが、コロナ後初開催の今年からイベント名を新たにした。

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 会場となるコモックスバレーは、ブリティッシュ・コロンビア州全体の50%以上、またカナダで最も多くの牡蠣(カキ)を生産しているエリア。

 同イベントではカナダBC州の名だたるレストランなどで活躍するトップ・シーフード・シェフ約20人が集まり、コンテストで腕を競い合うほか、来場者にはディナー、マスター教室、テイスティングなどの各イベントを通して、テーマとなるシーフード食材「貝」「ハリバット」「牡蠣(カキ)」などを各シェフたちが腕を振るって提供する。

 同イベントでトップ・シーフード・シェフとして招待を受け、参加する唯一の日本人、星子裕志さんは2011年に渡加、バンクーバーの高級寿司店でヘッドシェフを務め、日本料理専門ケータリング会社を設立し、NHLホッケーの競技会場として有名なロジャーズアリーナや各イベント、セレブリティーのディナーなどで寿司をメインとする日本料理を提供している。また今夏には、ノースバンクーバー市に「おまかせスタイル」の寿司店「Sushi Mahana」をオープンする予定で、特に過少評価されている地元の魚や魚の熟成に力を入れている。

 星子さんは同イベントではミル貝(Geoduck)を使った茶碗蒸しや酢味噌和えのレシピを紹介する予定。BC州のシェフだけではなく、水産業に関わる生産者も多く集まるイベント。「日本人として、海に囲まれた島国生まれの人間として、魚の締め方や熟成の方法の技術交換、サーモンやアルバコアツナ、セーブルフィッシュのようなメジャーな魚だけではなく、まだ過小評価されているほとんど出回っていないローカルの魚の可能性をほかのシェフや生産者の方たちと探っていくきっかけになれば、と思い参加する」(星子さん)。

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