バンクーバーで9月29日、バンクーバー国際映画祭(VIFF)が開幕した。会場のひとつThe Centre for Performing Arts(777 Homer St. Vancouver )ではオープニング作品の「Bones of Crows」を上映、マリー・クレメンツ監督や出演俳優らがレッドカーペットに登場した。今年で41回目。
オープニングに登場した「Bones of Crows」の子役たち
「Bones of Crows」は、カナダ政府による同化政策のもと、強制的に先住民の子どもたちを収容した寄宿学校を題材とする作品。被害女性が学校で受けた虐待と家族の離別によるトラウマに苦しみながらも強く生き抜いた様子を描くストーリー。近年ようやく被害の実態調査が進んだ寄宿学校が、被害者とその家族に何代にもわたり与えている影響を観る者に考えさせる。制作には監督をはじめ、俳優陣、音響、プロデューサーなど多くの先住民族出身のスタッフが関わっている。先住民メイティ出身のクレメンツ監督は「今まで語られてこなかった(被害者の)子どもたちの目線のストーリーを語るために作った。人として知っていなければいけないストーリーだ」と制作の意図を話した。
翌日の9月30日はカナダ先住民への迫害の歴史を振り返る「真実と和解の日」であるため、会場では寄宿学校に収容された先住民の子どもたちへの思いを表すオレンジ色のシャツを着た観客の姿も多く見られた。
映画祭のチケットは一般=15カナダドル、シニア=13カナダドル。学生=10カナダドル。(スペシャルプレゼンテーション作品は一律17カナダドル。)10月9日まで。