バンクーバーのダウンタウンにあるベントール・センター(1055 Dunsmuir St. Vancouver)に現在、アート作品の自動販売機が設置されている。
Vancouver Vending Co.のクリスタル・ラウさんが、ダウンタウン・バンクーバー・ビジネス向上委員会(DVBIA)の協力を得て設置した。同センターのフードコートに設置され、カラフルにペイントされた販売機内にはイラスト、グリーティングカード、ピンバッジ、同人誌、ステッカーや靴下など、地元アーティスト29人による作品が並ぶ。
ラウさんは「プエルトリコに旅行に行った際に同様の販売機を目にした。パンデミックで多くのローカルマーケットや展示会がキャンセルされ、作品を販売する場を失ってきたアーティストたちを知っていたので、とても良いアイデアだと思った」と設置の経緯を振り返る。
9月下旬に15人ほどのアーティストの作品を入れて設置したところ、ソーシャルメディアなどを通して話題を集め、陳列作品は1カ月ほどでほぼ完売。今回新たなアーティストを公募し、11月7日に第2弾の作品が販売機内に並んだ。
BIPOC(白人以外の人種)やLGBTQ2S+など性的少数者、高校生などの新進アーティストの作品も多く並ぶ。「自動販売機ならギャラリーほど気負わずに作品を見てもらえるので、幅広い層の人にアートに触れてもらえる。若いアーティストや大きなギャラリーに出すチャンスのないアーティストを紹介する場としても活用できると考えた」とラウさん。
「値段も2カナダドル~30カナダドル、多くが10~20カナダドルと手頃なので多くの人に手にとってもらえれば」と呼びかける。
販売機の設置は12月後半までの予定。