カナダ木材、建材の現状を知る「カナダ住宅・建材視察ツアー＆BCウッド国際展示会GBM（Global Buyers Mission）2008」が9月7日～15日まで冬季オリンピック開催地であるバンクーバーとウィスラーで行われる。今年で5回目を迎える同ツアー、BC州の木材・建材製造業者の窓口であり、付加価値木材の輸出を促進するカナダ政府機関の非営利業界団体「BCウッド」日本事務局が主催。

　ツアーでは、BCウッドメンバー企業の訪問、工場見学、一般・高級住宅、ログホーム、ティンバーフレーム工法を用いた店舗、別荘などの建築物、森林と伐採場への見学を行うほか、オリンピックのスピードスケートをはじめとする多目的競技施設「リッチモンド・オーバル」の建築現場見学も検討している。同施設の屋根の梁（はり）には長さ100メートルの集成材が使用され、大半がBC州で調達された木材でできており、ここ数年、カナダの森林に深刻な被害をもたらしている松くい虫によって食い荒らされてしまった廃木を再利用するなど、高度な技術だけでなく環境にも優しく設計されている。

　最終2日間、ウィスラーで行われる「BCウッド国際展示会」には、約80社の製材会社、仕上げ材メーカーが最新製品の紹介をするほか韓国、中国、アメリカ、ヨーロッパなど世界の主要な国々から参加する500人以上のバイヤーとの意見交換、交流パーティーなども企画されている。

　BCウッド日本事務局代表のJim Ivanoffさんは「年々、規模も内容も充実しているイベント。今年も日本の方に森林から木材製品までBC州木材産業のあらゆる面を見ていただきたい。特に自然の管理の行き届いたBC州の森林視察は2009年にはロシアからの木材供給が不足することもあり、日本の木材関連産業にとって『需要を満たせるカナダ木材』を知ることのできる重要なツアーとなるのでは」と視察の重要性を話し、「カナダが高品質の木材や木材製品を長期的に安定して提供できることが分かっていただければ嬉しい」とも。

　ツアーと展示会への参加問い合わせはBCウッド日本事務局まで。

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