バンクーバーのロッキーマウンテニア・ステーション(1755 Cottrell St. Vancouver )で11月22日、VR(仮想現実)で国際宇宙ステーション(ISS)を体験できる展示「The Infinite」が始まった。
Felix & Paul Studios TIME Studios NASAとISSの協力を得て制作したVR映像作品「Space Explorers: The ISS Experience」を元にした今回の展示。ISSで撮影された360度の映像を使用し、実際にISSの内部にいるかのような体験を提供する。
約2万スクエアフィートの会場を使うISS体験の所要時間は約45分。VRヘッドセットを装着した参加者が自由にISS内部を歩きながら映像に現れる宇宙飛行士から説明を受け、ミッションを手伝い宇宙飛行士の日常などを体験する。実際に内部に触れて作業をし、目の前で取り出す宇宙食などを見たり、宇宙飛行士たちとステーション外部に出たり、広がる宇宙空間から地球や火星などを眺めたりすることもできる。
これまでにも「Imagine Van Goh」などの没入型展示を主催してきたTandem社のポール・デュポン・エバート社長は「今までの没入型展示も素晴らしい体験だったが、今回のISS体験はそれらを上回るものに仕上がっている」と自信を見せる。「自分でもすでに数回試したが、映像を見るだけでなく映像の中に自分が入り込み作業をし、広い宇宙をこの目で見るという、信じられないような体験は忘れられない大きな感動を与えてくれるだろう」とも。
プレミアオープニングの参加者らは「臨場感がある映像で本当に無重力の中で探索しているようだった」「宇宙空間から眺める地球が美しくずっと眺めていたいほど感動した」などと話した。