バンクーバーの子ども向け劇団「Carousel Theatre for Young People」が現在、グランビルアイランドにあるウオーターフロント劇場(1412 Cartwright St. Vancouver)で「白雪姫」を上演している。
同演目はグレッグ・バンクスさんの脚本による2人芝居。出演するカトリーナ・ティーツさんとカーリー・ポコラディさんが、白雪姫、女王、小人たちなどのおなじみの登場人物たちを演じ分け、サウンドデザイナーのM・J・クンバーさんがアコーディオンやフレンチホーンなどの楽器を演奏し舞台を盛り上げる。
1976年設立の同劇団は「楽しく想像力を湧き立て気軽に見に行ける観劇体験が子どもたちの心の発達に良い効果を及ぼす」とするBC州で唯一の常設子ども向け劇団。校外学習の生徒らや家族連れが連日観劇に訪れている。0歳から観劇が可能で、手話や音声による観劇サポートも提供する。
同劇団のディレクター、ジェニカ・グリーンクさんは今回の制作を「長年愛されてきた童話を大切にしながら新しい要素も加え、観客に喜んでもらいたいというユニークなチャレンジだった」と話す。「バンクスさんの書いた脚本を読んだ時、これをかなえる完璧なバランスを持った魔法のような脚本だと即感じた。グリム兄弟が描いた古典の良さを持ちながら、新しく独創的な展開は全ての年齢の方に楽しんでもらえるのでは」と期待する。
開演時間は、金曜19時、土曜=13時、16時、日曜=13時、16時。12月20日からは水曜~金曜=11時、14時、土曜=13時、16時、日曜=11時、14時。鑑賞料は、一般=35カナダドル、シニア(65歳以上)=29カナダドル、17歳以下=18カナダドル、1歳未満無料。今月31日まで。