3月13日にZIPAIRの成田行き第1便が出発し、バンクーバー国際空港(3211 Grant McConachie Way, Richmond)の出発ゲートでは就航記念セレモニーが行われた。
日本航空が100%出資するLCCのZIPAIR。機材はボーイング787-8型を使用し、座席数はフルフラットシート=18席、エコノミークラス=272席。カナダと日本を結ぶ初の日系LCCは昨年12月の料金発表時から現地でも話題となっていた。
セレモニーに参加した岩越広雄会長は「現在数カ月先までほぼ満席であり、12月のチケット発売以来予想以上の反響があった」とし、「今回の就航がより多くの方が日本を訪れるきっかけになればうれしい」と話した。
北米ではハワイを含む5路線目、カナダでは初となる成田・バンクーバー線。トロントなど他の都市への就航の可能性は「現在のところはまだない」とし、「まずは所有機材を現在の8機から10機に増やし、現行の路線の連日運航の定着を目標にしている」と話す。
同日、成田行き初フライトの機長を務めた堀田晋吾さんは「(バンクーバー郊外の)メープルリッジのフライトスクールに留学していたので、バンクーバー線を機長として飛ぶというのは自分の夢の一つだった」と就航の喜びを笑顔で表した。「より多くの人がバンクーバーと東京を手頃な価格で行き来し楽しむお手伝いができることをうれしく思う」とも。
出発ロビーでは日本への里帰りと見られる子ども連れの家族、観光客、アジア各国への乗り継ぎ客などがセレモニーを見守った。
7月22日までは月曜、水曜、土曜の週3便、同23日からは火曜、金曜を含めた週5便となる。