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バンクーバー島でラッコの赤ちゃん保護 水族館が24時間体制で世話

保護されたラッコの赤ちゃん(写真提供=Vancouver Aquarium /VAMMR)

保護されたラッコの赤ちゃん(写真提供=Vancouver Aquarium /VAMMR)

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 バンクーバー島のトフィーノで民間人が見つけたラッコの赤ちゃんをバンクーバー水族館海洋生物保護センター(VAMMR)が保護した。同館が6月19日、発表した。

ケアする飼育員とラッコの赤ちゃん

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 保護したのは生後数週間と見られる雌の赤ちゃん。海洋漁業省の要請があり、同館施設内で獣医師による診察を受け特別仕様のミルクが与えられている。

 生後間もないラッコの赤ちゃんは泳げず、食べ物を取ることも体温調節をすることもできないため、生存には母親のサポートが不可欠。獣医師チームは回復には慎重ながらも希望を持っており、スタッフとボランティアが付きっきりで2時間ごとにミルクをあげるなどのケアに当たっている。

同センターのエグゼクティブディレクターで主任獣医師のマーティン・ハウレナさんは「赤ちゃんは生き残るためには危険な状態であり、24時間のケアを必要としている」と話す。

 同センターでは「動けなくなっている海洋生物を見つけても、決して自分で助けようとはせずに海洋漁業省や保護センターに連絡して指示を仰いでほしい」と呼びかける。年間約300件に上る生物の保護と治療のために任意の寄付も常に受け付けている。

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