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バンクーバー郊外の港町で「マリタイム・フェス」 漁業と造船栄えた歴史紹介

昨年のフェスティバルの様子(写真提供=Richmond Maritime Festival)

昨年のフェスティバルの様子(写真提供=Richmond Maritime Festival)

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 港町としての歴史を祝う「リッチモンド・マリタイムフェスティバル」がバンクーバー郊外のスティーブストンの「ブリタニア・シップヤード」(5180 Westwater Dr. Richmond)で8月24日・25日の2日間、開催される。

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 同フェスでは、船齢102年のタグボートを含む15船の木製ボートを展示するほか、日系移民も多く従事した港の歴史を紹介する。今年で21回目。

 スティーブストンは1900年代初頭、漁業、造船、缶詰工場などで栄えた町で第2次大戦までは日系移民も多く働いていたことで知られる。造船所跡や労働者たちの宿舎を復元して公開する「ブリタニア・シップヤード」は、日系、中国系、ヨーロッパ系、先住民などの人々が働いていた当時の様子を伝える施設で、1992年に国定史跡として認定された。

 竣工1922年のタグボート「SS Master」、1938年竣工の漁船「Midnight Sun」、1954年竣工の「Gikumi」など15船が埠頭(ふとう)に並び、「SS Master」は内部も公開する。10台のフードトラックが並ぶ会場では折り紙や、編み物でクラゲやイカを作るワークショップなどの無料アクティビティーも多数用意。特設ステージではライブミュージックやジャグリング、太鼓の演奏、人形劇を行うほか、日系移民の住居を再現した「ムラカミ・ボートワークス」ではアーティストのケビン・タカヒデ・リーさんが作品の展示とパフォーマンスを行う。

 フェスティバルコーディネーターの堀田ミミさんは「めったに近くに行けないような船を見るいい機会なので、子どもから大人まで楽しんでいただけるのでは」と来場を呼びかける。「会場は日系人に深い関わりのある史跡なので、イベントと共に展示物も見てもらえれば」とも。

 開催時間は両日とも11時~18時。入場無料。

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