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バンクーバー国際映画祭、今年は72カ国の231作品を上映

「バンクーバー国際映画祭(VIFF)」、今年のオープニング作品「Ariés  Theme」

「バンクーバー国際映画祭(VIFF)」、今年のオープニング作品「Ariés Theme」

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 「バンクーバー国際映画祭(VIFF)」が市内各所で9月26日から開催される。43回目を迎える今年は世界72カ国から出品された短編、長編合わせて231作品を上映する。

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 オープニングはカナダのジェフ・リー・ペトリ―監督、ネイサン・ドリロット監督による「Ariés Theme」を上映。地元のブリティッシュコロンビア州を拠点とする脊髄筋萎縮症を患う作曲家、アリ・キナーシ―さんの音楽活動を行う姿を追う作品で、バンクーバー・シンフォニー・オーケストラ(VSO)の生演奏と共に上映する。

 クロージングは今年のカンヌ国際映画祭で観客賞のほか、4人が同時に女優賞を受賞したことでも話題となったメキシコのマフィアとトランスジェンダーを題材にするミュージカル「Emilia Pérez」(ジャック・オーディアール監督)を上映する。

 日本からは空音央監督の「Happyend」、呉美保監督の「ぼくが生きてる、ふたつの世界(Living in Two Worlds)」、五十嵐耕平監督の「Super Happy Forever」、松永侑監督の「私の犬が死んだ(My Dog is Dead)」、松本路子監督の「Viva Niki タロットガーデンへの道(Viva Niki-The Spirit of Niki de Saint Phalle)」、定谷美海監督の「Colors Under the Streetlights」、西尾大介監督のアニメ作品「あめだま(MagicCandies)」が出品。

 会場では「ドライブ・マイ・カー」の音楽を手がけた石橋英子さんが来加し濱口竜介監督のサイレント映像「Gift」と共に演奏するライブを行うほか、バンクーバーの日本食レストラン「Tojo」とシェフの東條英員さんを追ったドキュメンタリー「The Chef & the Daruma」(マッズ・K・ベックヴォルド監督)なども上映する。

 日本映画以外ではカンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞した「Anora」(ショーン・ベイカー監督)、同グランプリを受賞した「All We Imagine as Light」(パヤル・カパディア監督)、カナダのバンド「トラジカリー・ヒップ」の活動歴史を追うドキュメンタリー「The Tragigally Hip: No Dress Rehearsal」(マイク・ダウニー監督)など。

 映画上映のほかには、ホラー映画「Longlegs」のオズ・パーキンス監督をはじめとする製作関係者を迎えて行う「VIFF Talks」、映像と音楽を融合させた「VIFF Live」、クリエーティブテクノロジーのショーケース「Signals」、音楽関係のプロによるワークショップ「VIFF Amp」、映像業界でのキャリアを目指す人向けの「VIFF Industry」などの企画を予定する。

 チケットは一般=19カナダドル。10月6日まで。

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