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バンクーバー国際映画祭で日本人シェフ、東條英員さんのドキュメンタリー上映

レッドカーペットに登場したベックボルド監督(右)東條さん(中央)、脚本・プロデューサーのナタリー・ムラオさん(左)

レッドカーペットに登場したベックボルド監督(右)東條さん(中央)、脚本・プロデューサーのナタリー・ムラオさん(左)

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 バンクーバーですし店を構える日本人シェフ東條英員さんを題材としたドキュメンタリー映画「The Chef & The Daruma」が9月30日、バンクーバー国際映画祭(VIFF)で上映され、マッズ・K・ベックボルド監督、東條さんが登壇した。

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 ダウンタウンのSFU Woodwards(149 W Hastings St. Vancouver)で上映された同作品。1970年代から地元バンクーバーで活躍している東條さんの映画ということもあり、前売りチケットは完売。当日券を求める人が列を作る姿が見られた。

 映像は東條さんの鹿児島での生い立ちから大阪の料亭での修業時代、渡加後の日本食レストラン店勤務時代、そして自身の店「Tojo's」のオープンから成功までの道筋を追いながら、北米での日本食普及への尽力、日系移民としての考え、後続の料理人たちへの思いなどを描いていく。

 上映を前に東條さんは「自分の映画ではあるのだが、この映画に関わるたくさんの人の思いが伝われば」と期待を話し、「自分も74歳なので今までのことを残してもいいかな、と映画の話を受けた。監督は物を作る人間として自分と似ているところがあり、安心して任せることができた。そのままの自分が出ているので皆さんが何と感想を持たれるか少し楽しみ」と笑顔で話した。ベックボルド監督は「好奇心を持ち偏見を持たずに新しいことに挑戦する、ということの素晴らしさをこの映画を見て感じてほしい。彼が70年代にここに来て日本料理を広め多くの人が心を開いたように」と話した。

 10月3日、5日、6日にも上映予定。チケットは一般=19カナダドル。

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