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バンクーバー国際映画祭で石橋英子さんがライブ 濱口竜介監督の映像とコラボ

ライブ演奏の様子(写真提供=VIFF)

ライブ演奏の様子(写真提供=VIFF)

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 音楽家の石橋英子さんが濱口竜介監督制作のサイレント映像「GIFT」に合わせたライブ演奏を10月1日、バンクーバーのRio Theatre(1660 E Broadway, Vancouver)で行った。バンクーバー国際映画祭の「VIFF Live」企画の一環。

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 石橋さんがライブ用の映像を濱口監督に依頼したことから制作された「GIFT」は、昨年同映画祭でも上映された濱口監督の「悪は存在しない」が作られたきっかけともなった作品。あらすじや同じ映像など共通する部分もあるが、異なるアングルから撮影した別カットや未使用の映像も使用している。

 石橋さんは「1年ほどかけて曲や映像のイメージ、テーマを監督とやりとりしながら共同で制作していたところ、役者さんの演技と映像が素晴らしいものだったこともあり、濱口監督が映画作品として完成させたいと考え、出来上がったのが映画『悪は存在しない』。その後ライブパフォーマンス用としての映像『GIFT』の編集も完成した」と両作品の関係性を説明する。

 ライブでは、澄み渡るような長野県の景色の映像に合わせて石橋さんがシンセサイザーやフルートなど複数の楽器を演奏。観客は森林の静けさや動物たちの躍動感、登場人物らの高ぶる感情など、シーンに合わせて繰り広げられる多彩な音色に一心に耳を傾けた。「悪は存在しない」を鑑賞済みの人も多く、終了後に「ラストシーンに昨年とは違う解釈を持った」などと話す様子が見られた。

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