「バンクーバー・アジア映画祭(VAFF)」が11月7日から市内各所で開催される。
1997年以来、今年で28回目となり、北米で活躍するアジア系映画監督の作品とアジア各国からの作品を上映している同映画祭。今年もカナダ、日本、韓国、台湾、インドなどからの長編、短編映画104本を選出し、劇場とオンラインで上映。さまざまな背景の作品を通してアジア人が生み出すストーリーを届ける。
オープニング作品は「Extremely Unique Dynamic」(ハリソン・シュー、アイバン・ラン、カトリーヌ・ドゥダス共同監督)。親友のアジア系男性2人が思い出に最高の映画を作ろうとする様子を描くコメディー。クロージング作品は「Stealing Vows」(ボビー・シン・ブラウン監督)。インド系監督が結婚式ビジネスの中で愛と幸せを求めて窃盗を働く4人組を描く。
日本関連作品は、バンクーバーを拠点とするシンディ・モチズキ監督の「Between Pictures: The Lens of Tamio Wakayama」、吉高由里子さん主演の「風よあらしよ(英語題Let the Wind Blow)」(柳川強監督)、短編映画では「愛の挨拶(英語題Love's Greeting)」(岩松あきら監督)、「Stand In」(ヒロム・ヤマワキ監督)など。
今年のフェスティバルアンバサダーでテレビドラマ「フレッシュ・オフ・ザ・ボート」への出演でも知られる俳優のハドソン・ヤンさんは「今年のテーマは『フューチャー・ボイス』で、若い監督たちへの支援を打ち出している」と話す。「次世代のクリエーターたちが作品を形にできるようにリソースやネットワーク、資金につながる機会を提供する映画祭を、アンバサダーとして手伝えることができることを誇りに思う」とも。
映画館とオンラインで上映。上映館はCineplex Odeon International Village(88 W Pender St. Vancouver)、Scotia Bank Theatre Vancouver(900 Burrard St. Vancouver)など。料金は15カナダドル~。11月17日まで。