バンクーバーのイングリッシュベイ(English Bay Park Beach Ave,Vancouver)で7月25日~8月1日の間の4日間、3カ国の競演による花火大会が開催され、地元カナダが見事優勝を果たした。
2001年から毎年開催されている同大会は国ごとに競われる。今年は7月25日にスペイン、7月28日にカナダ、8月1日に中国が、それぞれ作品を発表した。審査は、花火の色や変化、独創性、デザインなど5つの基準で判断される。
カナダは、Kelly GuilleさんとSean ProcterさんをデザイナーとしたArchangel花火会社が担当。「Take Five to Jive」をテーマに、1930年代を意識しロマンチックな流れから現在へと向かうエネルギッシュな時代の流れを音楽と花火で表現し、その芸術性と技術の高さが評価された。
最終日の8月4日にはグランドフィナーレとして、「花火の世界を祝う」をテーマにスペイン・カナダ・中国の順に3カ国の華麗な花火が次々と打ち上げられた。
打ち上げ開始時間は各日とも22時で、音楽と合わせて2,000~4,500発の花火が夜空に舞い、イングリッシュベイや海岸を臨む場所には多くの観覧客が集まった。大会期間中は多くの公道が封鎖され、バスをはじめとする公共交通機関にも影響があり、スカイトレインは花火大会の来場者への対策として臨時便を運行した。
今年初めて観賞した日本人留学生の東玲子さんは「カナダで見る花火は日本の花火と違って音楽との融合が印象的。また4日間にわたって開催されるため、何度も楽しむことができた」と話す。打ち上げ時間は毎回30分程度と日本の花火に比較すると短い時間だが、夏の夜を彩る競演にバンクーバー市民が酔いしれた。