「バンクーバー9条の会」が「原爆と人間展」-市長も来場

原爆の悲惨さを訴える資料に見入る来場者

原爆の悲惨さを訴える資料に見入る来場者

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「バンクーバー9条の会」は8月4日、5日の2日間、バンクーバー日本語学校(487 Alexander St, Vancouver)で「原爆と人間展」を開催した。

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同会は、戦争放棄を誓った日本国憲法第9条を守り、日本と世界の平和を趣旨に掲げ活動している。2005年に設立され、現在会員は日系人やカナダ人など160人。講演会や映画上映などの勉強会を毎月開催しているほか、憲法9条を守るための署名活動を展開している。

同展の開催は今年で2回目。会場では、戦争の悲惨さと原爆の恐ろしさに関する資料を展示し、核の廃絶と平和を訴えた。原爆の被害だけではなく、日本が他国に与えたとされる加害にも触れ、過去を学び、未来の平和に向けて取り組むための普及・啓発を目指す。同会の落合代表は「戦争について知ってもらい、平和に向けて何ができるかを考えてほしい」と話す。

会場にはバンクーバーのサリバン市長も視察、折り紙の講習会にも参加した。同日程で開催されたパウエル祭の開催式では、毎年8月6日を「Hiroshima Day」とする宣言書を公表。第二次世界大戦における戦争被害者への慰霊と平和を祈念したもので、バンクーバーで「広島」の地名を冠した平和宣言は初めて。このほか、カナダ全土18都市でも同会と活動を同じくする各地域の団体が連携し、原爆記念行事が開催した。

同展には2日間で353人が来場。観光でバンクーバーを訪れていた青木群臣さん(13歳)は「学校では学ばなかった内容があり驚いた。自分たちはもっと戦争について知る必要がある」と話していた。

バンクーバー9条の会

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