ユナイテッド・サッカーリーグ(USL)のバンクーバー・ホワイトキャップスは9月13日、地元でのレギュラーシーズン最終戦を迎え、MVPをはじめとする今シーズンのチーム内各賞を発表した。今年から同チームに所属している平野孝選手は、コーチ陣が選ぶ「Newcomer of the Year(新人賞)」を受賞。会場となったSwangard Stadium(3883 Imperial Street, Burnaby)を埋める満員の観衆から温かい拍手が送られた。
同賞は、今年新しく加わった選手の中で最もチームに貢献した選手に贈られるもので、監督などのコーチ陣およびチームのスタッフがシーズン中の活躍ぶりなどをもとに選出する。
今回の受賞について、平野選手は「シーズン途中でのけがもあったが、少しでもチームに貢献できたのであればうれしい」と話し、「スタッフやチームメート、家族や友人など回りの助けがあって、自分はサッカーだけに集中できる環境を作ってもらえたことは本当にありがたい。試合中だけでなく普段の生活のことなどあらゆる面でチームがサポートしてくれた」と感謝の気持ちを表した。
Teitur Thordarsonヘッド・コーチは「Takaは素晴らしい技術を持っている選手。チームにいい影響を与えてくれ、とても重要な選手になっている。チームがレベルアップしたのは彼のおかげだと言っても過言ではない。シーズン終了に近づいて疲れも見えるようだが、プレーオフでもさらに活躍してもらいたい」と同選手を高く評価する。
平野選手の同チームとの契約は1年で、さらに1年の契約延長のオプションが付いている。Todd Wawrousek助監督は「チームとしてはぜひ必要な存在なので、引き続きプレーしてもらいたい」と契約延長の可能性を示唆。同選手も「来年がまたどんな1年になるか楽しみ」と来シーズンへの意気込みを語る。
ホワイトキャップスは9月20日にシアトルで行われるシアトル・サウンダーズ戦でレギュラーシーズンを終了。現在リーグ内2位で、9月下旬に始まるプレーオフへの出場権をすでに獲得している。