バンクーバー最大のスパ・エステ・グループ「Absolute Spa」は、環境に配慮したボディー・ケア・ライン「Spa Binge Organics(スパ・ビンジ・オーガニックス)」を開発、今夏から導入を始めた。「ベスト・スパ賞」を35回受賞するなどBC州のスパ産業をリードする同グループは、環境面でも業界を率先してエコ・フレンドリーを目指す。
「Spa Binge Organics」はオイル、スクラブ、ローションなど6種類、シア・バター、肌の老化を防ぐアンチオキシダント、クランベリーなど100%アクティブ・オーガニックの天然成分を使用、グレープフルーツ、バニラ・ココア、森林系、無香料の4つの香りを用意する。パッケージの紙の部分は大豆、ラベルは大豆インク、箱は砕いた石を使用し、木は一切使わないなどと商品のグリーン化を徹底する。
エコが叫ばれる中、「グリーンをテーマに『スパ産業として何か新しくオリジナルなことはできないか』と、アイデアを出してから開発まで2年半を要した」と同ライン導入の経緯を話すYVR店マネージャー、Kristen Nealさん。空港ターミナル内の店舗のエキスプレス・コース以外はどこの店舗でも同じプロダクトを使用した同内容のサービスが受けられる。
Absolute Spa Groupは、1998年にダウンタウンのCentury Plaza Hotel(1015 Burrard Street)内に1号店を出店して以来、10年目の今年9月にはウェスト・バンクーバーに10店舗目の「Park Royal店」(Park Royal, West Vancouver)をオープン。火や石や砂などを取り入れBC州の自然の美しさをイメージした同店のインテリアは水を節約し、エネルギーの高効率化にLED照明を使用するなどハード面からも環境に配慮した「最もグリーンなスパ」を目指す工夫が施されている。