Vancouver Museum(1100 Chestnut Street, Vancouver、TEL 604-736-4431)で9月25日から、スタンレーパーク120年の歴史を振り返る展示会「The Unnatural History of Stanley Park」が開催されている。
同展は、バンクーバーの観光地や地元市民の憩いの場として年間約800万人が訪れるスタンレーパークの120年の歴史の中で、普段あまり語られることのなかった側面に光を当て、同施設の「より自然に見せるためにあえて人の手が入った自然」を紹介する。
7,500平方フィートの会場内は、黒く塗られた壁と柱の中に暗めに設定したライトで展示物を照らし、公園内の森林の雰囲気を演出。会場全体を7つのセクションに分け、「暴風雨の被害からの復興」「施設内の動物や鳥たち」「スタンレーパークの絵葉書」「スタンレーパークの土産物」などに関する写真や本、絵画などを展示する。
会場内には、今後のスタンレーパークへの要望や提案などのコメントを記入し、貼り付けるコーナーや、市民から寄せられた、園内で撮影した写真の数々が映し出されるミニシアターも設ける。
同展のキュレーターを務めるJoan Seidlさんは「スタンレーパークほど多くの人に愛されている公園はないが、人々が求めている『太古の』『昔ながらの』自然というものは、実は人の手によって作られてきたものだという事実を改めて知ってもらいたい」と話す。
開催時間は10時~17時(木曜は21時まで)。月曜休館)。入場料は、大人=11カナダドル、シニア・学生=9カナダドル、子ども(5~17歳)=7カナダドル、5歳未満=無料。来年2月15日まで。