バンクーバーのダウンタウンにあるライブミュージック・ラウンジ「THE MEDIA CLUB」(695 Cambie Street , Vancouver Tel 604-608-2871)で10月28日、ニューヨークを拠点に活躍するバンド「asobi seksu(アソビ・セクス)」がライブを行った。
当日は、日本語の歌詞「I’m happy, but you don’t like me(うれしいけど君は私が嫌い)」や英語の歌詞「Thursday」など、アンコールを含む11曲を演奏しファンをわかせた。会場にはバンクーバー在住の日本人や現地のファンらがライブに酔いしれながらダンスする姿も見られた。MCでボーカルのユキさんは以前のツアー時に国境でトラブルがあり入国できなかったことに触れ、「やっとバンクーバーに来ることができてうれしい」とバンクーバーでのライブ開催を喜んだ。アンコールでは、最後にユキさんが激しくドラムをたたく姿に、ファンらは盛り上がり惜しみない拍手を送った。
同バンドは、母親が沖縄、父親が東京出身で、日本で生まれたが米国で育ったというキーボードでボーカルのチクダテ・ユキさんと、ギターのJames Hannaさん、ベースのWilliam Pavoneさん 、ドラムのLarry Gormanの4人で構成されている。バンド名の意味は英語で「playful sex」、日本語読みで「asobi seksu」と表記する。「音楽のジャンルは『ドリーム・ポップ』」というJamesさん。
ライブ終了後、多くのファンが同バンドのオリジナルTシャツやポスターを購入し、ユキさんがサインを書いてファンと気軽に話しをする姿も。同バンドのファンだというAnnieさんは「インディ・ロックで、独特の世界感があるサウンドとユキさんのドリーミーでかわいい声と混ざり合ってかっこいい。またバンクーバーにツアーで来てほしい」と話す。
北米ライブツアーでは、モントリオール、トロント、サンフランシスコやロサンゼルスなどを回り、その後イギリス、ドイツなど12月半ばまでツアーを行う予定。「11月にはシングルをリリースし、来年の初旬に日本でもアルバムを発売する予定なので楽しみにしてほしい」(ユキさん)。